日時:2021年2月13日(土曜日)13時から15時
場所:Zoomによるオンライン開催
参加者:17名/うち、視覚障がい者7名
メジカラサロンは千葉県アイパートナー協会とコラボさせて頂き、この連続講座を開催しています。iPhoneの便利な機能を、スマホやiPhoneを持っていない人でも、また初心者も、実際に触れて体験し練習できる場です。なお、本講座は「ヤマト福祉財団」の助成を受けて開催されています。
①ミニライブコンサート(山本俊子さん)
(13時05分 から13時48分)
・このステージはZoomでのステレオ配信を実験しています。
・バレンタインイブのシャンソンライブ。ちなみに「シャンソン」とはフランス語で「歌」のこと。広い意味では演歌もジャズも「シャンソン」である。狭義には100年くらい前にパリの酒場で歌われていた歌のこと。いわゆる「懐メロ」ではあるが、今も歌い継がれている。
・曲目は以下のとおり。
①パリの橋の下(パリを歌った歌は『パリの空の下』、『パリの屋根の下』とあるが、控えめに)
②すみれの花咲く頃(宝塚歌劇で有名。原曲は『リラの花咲く頃』)
③五月のパリが好き(ヨーロッパは5月から6月がいい季節。そんな素敵な季節を歌った歌)
④花の都・ちば(有吉純の演歌。山本さんのお気に入り)
⑤地中海
(ギリシャの戦禍を逃れ亡命の最中に生まれた詩人・ムスタキ作曲。高野圭吾の独特な訳詞が魅力)
⑥愛はあなたのよう(カンツォーネ)
⑦時は過ぎてゆく(ムスタキ作曲)
・奥山より感想と次回の展望。
・ミニライブコンサートを聴きに来た方向けにメジカラサロンの紹介を行い、サポーターの登録と寄付をお願いした。
※ライブ後、調整のため休憩(13時48分 から14時02分)。
②挨拶
(14時02分 から14時08分)
・参加のお礼(奥山)
・冒頭のコンサートについて。コロナで身動きできないときにリラックスできただろうか。
◆講習概要
・最新のアプリ紹介(Google翻訳)
・Sullivan+のレビュー
・何かあれば個人の課題をブレイクルームにてQA
・10分懇談と次回の予告等
③iPhone、アプリ講座(米井さん)
(14時08分 から14時20分)
◆Google翻訳について
・グローバルなやりとりをしていく際に便利。
・今回は英語のメールを翻訳する方法をデモ。
①メール本文をコピーする
※選択やコピーなどをVoice Over環境下で行うには別途設定が必要。設定方法はまた後日。
②Google翻訳に貼り付ける。
③「音声を聞く(スピーカーアイコン)」をタップし結果を読み上げる。
◆質問
・日本文を貼り付けて、日本語の読み上げとして使えるのではないか。
⇒日本文の読み上げとして使えなくはないが、Seeing AIなどと比べると精度は劣る。
※編集者注:Androidの音声読み上げを担う「Googleテキスト読み上げ」と同等の精度?
④自己紹介と参加者確認
(14時20分 から14時33分)
◆自己紹介(スタッフを含む)
・参加者声出し確認
⑤情報提供
(14時33分 から15時14分)
①アプリ「Sullivan+(サリバンプラス)」使用報告
1.イメージ描写をすると見えないはずのものを描写する(下図)。
「ぬいぐるみの上に座っている茶色のテディベアのようです」とイメージ描写をしているが、答えは「カーペットの上に置いた2つの猫のぬいぐるみ」。正確に描写しないのは困るが、Seeing AIの「人物の年齢サバ読み機能」同様ちょっとした「お遊び」と思えば楽しいのかもしれない。
2.カレンダーの文字認識をすると、読みたい部分を赤枠で囲ったうえでスムーズに読み上げる。
ただし、他のアプリと比べ優れているのかは不明。
3.Android(arrows)の顔認識がいまいち。
カメラそのものの性能はAndroidの方がよいこともあるが、アプリが画像情報を読み込むときの差か。
◆質問
・避難所などでは情景描写アプリは有効なのか。
⇒命に関わる問題なので頼りっぱなしにはできないが、何もないよりはまし。
・聴きやすさと性能は。
⇒iPhoneの場合、アルミボディよりステンレスボディの方が聴きやすい。イヤホンは試すしかない。
・iPhoneの機能について。
⇒ソーシャルディスタンス機能はセンサ付きのもののみ。
※OCR、Seeing AI、Envision AI、Sullivan+の機能比較をもう少し網羅的に行う。情報提供を求む。
②アプリ「UDトーク」
・しゃべった内容が文字になるアプリ。文字化した内容はVoice Overで読み上げられる。
・Zoomと連携するとZoom画面にテロップが出る。点字ディスプレイと連携させるともうろう者の情報保障に使える。
③アプリ「点字墨字変換」(Androidのみ)
・点字を読み取って墨字に変換したり、スワイプ入力で点字を入力したりできる、点字学習者向けアプリ。
・このアプリを開発したのは高校生。第64回日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞した。
・点字読み取り機能の強化や入力した点字の書き出しなど、さらなる発展に期待。
④日常生活上の情報保障技術
・デジタルサイネージの情報は視覚障がい者やもうろう者には取得できない。UDキャストのように、iPhoneでサイネージを写すとサイネージの情報がiPhoneで読み上げられるなどできないだろうか。
・Envision AIのメガネデバイス版、「Envision Glasses」が発表された。脇にコントローラーとカメラがあり、iPhoneに接続して解析する。ただし立体的ではないため、距離の測定はできない。
・盲導犬みたいなロボットが開発された。将来的には自動運転を目指している。
アシモのような人型ロボットが優しく誘導してくれる未来も来るのだろうか?
・現状何kgもある機材が1枚のチップになり、オフラインモードでも使用できるようになればもっと幅が広がるはず。
・施設などで設定済みのiPhoneやタブレットを備品として備えておき、簡単操作で使えるようにしておく。また、スタッフがサポートするツールとして使えるようにするのがよいのではないだろうか。
◆感想
・Google翻訳を使っているが、まだ人がサポートする必要がある。
・視覚障がい者をサポートするアプリは数多くある。いろいろ試してみたい。
・Google翻訳を今度教えてほしい。
⑥中締め
(15時14分 から15時18分)
◆次回の案内
2月27日(土曜日)
防災特集。視覚障がい者の避難や防災に役立つアプリ(Yahoo!防災情報、千葉市のLINEによる情報配信)
◆連続講座第7回目以降のスケジュール
予約をお願いします。
第7回:3月13日(土曜日)
第8回:3月27日(土曜日)
※当面Zoomによる開催を想定しております。3月以降の開催は未定です。
*幹事会
(15時18分 から)
◆課題・連絡
・寄せられた情報を共有する。皆さんが試した機能を仕分けする。
・次回は情報整理をするため、幹事は午前中に集合。
主催者・事務局から
・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。