第15回 メジカラサロン報告

日時:2020年8月22日(土曜日) 13時から15時30分

場所:千葉市社会福祉協議会 中央区事務所・中央区ボランティアセンター 活動室1

参加者:14名(うち2名はZOOMにてリモート参加)/うち、視覚障碍者6名

挨拶、メジカラネットの紹介、自己紹介

①ウィズコロナ時代のコミュニケーションのあり方について
(贈る手紙の会代表 青木多香子さん)

◆コミュニケーション

「私」と「あなた」の間にはフィルターがある。

(フィルター:価値観、出生、興味など。フィルターが違うと受け取り方も違う)

自分⇒自分側のフィルター⇒相手側のフィルター⇒相手 と、何層もフィルターを通って情報が伝わる。

相手のフィルターは変えられない。変えられるのは自分の表現。

◆相手に伝えるために

①何を伝えたいのかを考える

言いたいことをまず一言で表してみる。

②相手を気づかう

相手の興味や背景、状況などを考える。それによって表現が変わってくる。

③相手にとって受け取りやすい表現をする

・「今忙しい?」「話しても大丈夫?」などのクッション言葉を使う。

・YOUメッセージ「あなたが~して」ではなく、Iメッセージ「私は~してほしい」で伝える。人は無理矢理させられることに抵抗を示すもの。

④わかりやすい表現をする

・具体的に表す。例えば「しっかりして」ではなく「進捗を1週間おきに伝えて」などと伝える。

・目安は小学4年生(=10歳以上。「つ離れ」したくらい)に伝わる程度。

⑤言葉と非言語コミュニケーションを一致させる

・声のトーン、スピード、間を意識する。

・言葉と非言語コミュニケーションが一致していない場合、非言語コミュニケーションのほうを重視されやすい。
(例えばぶっきらぼうに「ありがとう」と言うと、感謝の気持ちより不機嫌な気持ちが伝わりやすい)

◆感想

・会社はほぼ毎日がテレワークとなった。メールで仕事の依頼をする際に表情が見えないため、本当に伝わったのか確信が持てない。先生のお話はたいへん参考になった。

・家族にもっと優しく話してやればよかった。

・私は気をつかっても相手は気をつかって話してくれないと不満が残る。

・ガイドをしているとき状況の説明をしているが、表現などに気を付けていきたい。

・身内に「きれいな空」と言われ、「どんな風にきれいなの?」と説明を求めると「きれいなものはきれいなのよ」と返された。

・障碍者の支援に関しても言い換えのトレーニングをしているが、負の表現をしないのは難しい。

・視覚障碍者に対しても、受け取る人がどのように感じるか? という想像力、相手の立場に立った声掛け、会話が重要。

・伝わらないのは自分の伝え方が悪いとはわかっていても、ストレスがたまる。

②IPhone体験(岡根さん、奥山)

※メジカラ情報ステーションに沿っての説明

・なぜIPhoneがよいのか。

・どんな機能・アプリが使えるか(実践交えつつ)

※Seeing AI、OCR、Envision AIを使って今日の配布資料を読んでみる。

③個別相談コーナー(岡根さん、田村さん)

・画面のメニューを確認する

・新規購入したiPhone-SEの使い方、ヘルプメニューの参照の仕方など

また、幹事間でガイドの動画化について話し合われた。

主催者・事務局から

・皆様のご協力により、コロナ対策の消毒その他の対応はスムーズにできた。

・Wi-Fi環境が不調のため、ZOOMがうまく使いきれなかった。関係者の情報共有を確認強化していきたい。

・皆様有難うございました。

以上

第14回 メジカラサロン報告

日時:2020年7月25日㈯ 13時から15時30分

場所:千葉市社会福祉協議会 中央区事務所・中央区ボランティアセンター 活動室1

参加者:13名(うち1名はZOOMにてリモート参加)

①スマホ講座(井上さん)

◆スマホとは

・ガラケー

折り畳みの携帯電話。

・スマホ

画面がつるつるのやつ。

iPhone:Apple製のスマホ

Android:iPhone以外のスマホ

・タブレット

スマホのサイズが大きいもの。通話ができない以外はほぼスマホと同じ機能を持つ。
(作成者注:少数ながら通話できるタブレットも存在します)
画面が大きいため弱視のかたは見やすくて便利。

iPad:Apple製のタブレット

※スマホの頭脳を持ちながらボタンを持つ「ガラホ」もある。

◆視覚障碍者がスマホを使うとすれば……

iPhoneがおすすめ。

⇒・視覚障碍者の8~9割がiPhoneを使用しており、教えてくれる人がいっぱいいるため。

・8年間、iPhoneは「障害の有無にかかわらず誰でも使えるように」進化してきたため。Voice Overでセットアップから何まで全部できる。

(その点に関してはAndroidはまだ弱い。セットアップに必ず晴眼者が必要)

★モノにできれば第3の目になる機械。頑張る範囲で使いこなそう!

②PC講座(岡根さん)

◆PCの種類

Windows:Microsoft製のPC。

Mac:Apple製のPC。

◆視覚障碍者がPCを使うとすれば……

Windows(AppleはPCのアクセシビリティに関しては弱い)

最新のWindows10は初めからしゃべる機能がついており(ナレーター)、セットアップからしゃべってくれる。

◆スクリーンリーダー

画面に出ている内容を読むソフト。全く見えなくてもPCを使用することができる。

・ナレーター(無償)

Windows10 標準装備。

・JAWS(Job Access With Speech)(有償)

業務用。いろいろなソフトに対応しているため使い勝手が良いが、15万円する。

・PC-Talker(有償)

日本シェアトップ。ワープロの時代から存在している歴史の長いスクリーンリーダー。点字ディスプレイ用もある。

・NVDA(無償)

オーストラリアのNPO団体(全盲当事者)が作成。世界50か国以上の国で使用されている。

◆NVDAでできること

・漢字読み上げ機能

漢字変換の際に「森林の森」という風に読み上げてくれる(ナレーターにはない機能)

・Webページの読み上げ

対応ブラウザなら「ページを読み込んでいます」などもガイドする。

・Word、Excel、Power Pointの読み上げ

目が見えなくても事務仕事ができる!

③iPhoneで使えるアプリ紹介(井上さん)

◆Seeing AI(無償)

https://apps.apple.com/jp/app/seeing-ai/id999062298

かざすだけで読み上げる(かつてはシャッター切って命令出す仕様だった)。

顔認識機能も付いており、あらかじめ登録しておいた人が近づくと「××さんが来ました!」とお知らせしてくれる(ただ動画撮影なので電池減る)

Envision(有償)

https://apps.apple.com/jp/app/envision-ai/id1268632314

Seeing AIよりちょっといい。

成分名まで読み上げてくれる(Seeing AIは種類程度)。

◆Be My Eyes(無償)

https://apps.apple.com/us/app/be-my-eyes-helping-blind-see/id905177575

「エアコンの設定状態を教えて」など電話をかけて一時的なボランティアを依頼するアプリ。ボランティアする側もされる側も匿名。

◆OCR(無償)

写真を撮って読みあげるアプリ。視覚障碍者が皆使っている、信頼度の高いアプリ。

◆忘れ物防止タグ

(タグ(2,000円くらい。全国の電器屋で購入可能)+専用アプリを使用)

自分の40mくらいにあるものを、専用アプリを使って呼び出せる。

追跡はできないが、最後に呼び出した場所を記録するため、なくしたときの手掛かりになる。

第13回 拡大版メジカラサロンの報告(午後の部)

日時:2020年 2月22日(土)

午前の部:10:00~12:00 目の不自由な人の手助けの仕方

午後の部:12:30~15:30 スマホ・iPhoneの体験・手のひらヨガ・茶話会

場所:千葉市社会福祉協議会 中央区事務所・中央区ボランティアセンター  活動室1

〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央4丁目5−1

  Qiball きぼーる15階  

  アクセス:http://www.chiba-shakyo.jp/chuo/access/

TEL 043-221-2177/FAX 043-221-6077 Eメールchuou@chiba-shakyo.jp

 最寄り駅の案内:モノレール 県庁行 葭川公園 下車

⑦番バス乗り場から大学病院行 中央3丁目 下車

※ 最寄り駅・バス停からの案内が必要な方は下記に連絡下さい。

メジカラサロンは、眼の弱ってきた方・サポーターの交流会です。

交流会の概要は、

①午前の部:千葉県防災士会との共同企画

目の不自由な方を手助けしてみよう!

視覚障害者の誘導の仕方の研修と研究—特に防災の観点から

模擬コースを体験、ガイドブック配布、参加証の発行をじっししました。。

参加者:17人(参加証発行:10人)

講師:奥山 

視覚障害者2、ガイド2、サポーター8、スタッフ4:16人

②午後の部:PCやスマホ・タブレットをロービジョン用で体験する—触って試して

手のひらヨガで心身ともにリフレッシュ 紅茶の香りを楽しみながら茶話会

困っていること、相談しにくいことも個別相談。サポートの方も一緒に体験

ミニ講座共同企画:手のひらヨガ                  

参加者:17人

養生健身法天地の会:依田いずみさん

講師:米井さん、岡根さん  

視覚障害者2、ガイド2、サポーター3、スタッフ7:14人                                                     

実施内容

午後の部

12:30-13:50 

オリエンテーション、参加者の自己紹介とPCやスマホなどの状況、今日やってみたいことなど

 視覚障害者の参加者はiPhone 保有者、サポーター希望の方もスマホのため、後半の個別コーナーでは3グループにする。

米井講師による携帯iPhone体験説明

 スマホはらくらくホーン、とiPhoneの御絵性対応の違い、便利なアプリの紹介を通じて実際に触ってもらいながら実演してみる。

触ってみる 特徴

視覚障害者のための読み上げ機能:

触ったところを読む

電話/取る・かける                                               

  触って電話を呼び出す

 声で掛けてもらう

 かかってきた履歴からかける

電話帳を作る

ダイヤルを押す 声で番号をいう

かけた/かかってきた電話に電話をかける

ショートメッセージを送る

メールを見る

音声でメールを作成して送る。声で入力、返還を確認する                                                 

こんなことができる実例紹介:実演

見え方紹介アプリ、OCR、enVision、SeeingAI、be myeyes

Bemyeyesは、(スマホのカメラで見たものを自分の目の代わりに全世界で別な人に見てもらうアプリで言語登録をする。注意点は金融の個人情報を見せるのは控えることなど。

13:30からは個別の体験に映る。

 ・音声読み上げのっ設定、時刻表の取得

 ・SeeingAI取得設定、文書読み上げ手順

 ・音声読み上げ機能の設定と体験(サポーターの方が指導

★★★ 画像 2点 体操?

13:50-14:20 紅茶で適宜休憩:かなり熱が入り盛り上げっていて区切りのつくところまで個別課題を先に取り組みつつ、体操を後にした。

※ 森尻さんの紹介及び紅茶の紹介があった。一口飲んだ方々からはさわやかでおいしい!との声が上がっていました。

14:20-14:50 手のひらヨガ体操・手のひらヨガ 養生健身天地の会 依田さん

視覚障害者の健康増進はもちろん

健常者でもPCやスマホ作業などで首肩腰のコリや痛めやすい点を解消するために

家でもできる体操・ストレッチ

  音楽と踊りながら拍手する実演もいただいた。

14:50~15:20 感想と今後のご案内など。

・今回も、勉強会の熱の入り方に圧倒された。

・午前中も別の会員の方が体験会に参加していただき、今後機会ができればまた参加したい。

・センターの交流フェスタにより、防災の観点でIOTの活用と災害時の電源その他の確保を含め共同取り組みを具体的に進めたい。

・千葉県防災士会として役員会で共同取り組みを決定したところd、マニュアル作りや対応カードなど提案していきたい。

・体操したらとても肩が軽くなった

・夜盲症のため杖に着けるLEDライトの取り付け用具が欲しい。

※ 奥山がサーチして製造販売元に掛け合って入手した商品をはめてみたところぴったり!

通販でサポーターの方に入手してもらった予備品を分けてもらうようにした。

・これまでバスの時刻表を画像で拡大してみていたが、音声対応は使っていなかったので第一歩となった。

※ 乗換案内のアプリと時刻表のデジタル登録ができたことによる。見えにくさが強まっているとのことでできることが増やせるといい。

・見たいものがうまく映せるかがガイドされる機能に期待、練習してみる。

・お助けコールセンターがあるといい。

※ 仕事の時間外なら可能な限り対応すします。支えあう仕組みも必要。

・とても参考になった。いろいろな人に知ってもらいたい。

次の予定/関連行事の案内など

 2020年の3月・4月については、開催を見合わせます。

 令和2年度5月以降については、改めてご案内申し上げます。

昨今のコロナウイルスの拡大防止に対応もあり、また、メジカラネットの基本的な運営の体制も見直す必要が出てきたため、ご理解とご意見などをお願い申し上げます。

 メジカラネットやメジカラサロン、拡大版サロン、ガイドブックの政策、印刷物作成のご支援やご協力を頂いた多くの方々、講師の方々、すべての方々に心より感謝申し上げます。         以上

第13回 拡大版メジカラサロンの報告(午前の部)

日時:2020年 2月22日(土)

午前の部:10:00~12:00 目の不自由な人の手助けの仕方

午後の部:12:30~15:30 スマホ・iPhoneの体験・手のひらヨガ・茶話会

場所:千葉市社会福祉協議会 中央区事務所・中央区ボランティアセンター  活動室1

〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央4丁目5−1

  Qiball きぼーる15階  

  アクセス:http://www.chiba-shakyo.jp/chuo/access/

TEL 043-221-2177/FAX 043-221-6077 Eメールchuou@chiba-shakyo.jp

 最寄り駅の案内:モノレール 県庁行 葭川公園 下車

⑦番バス乗り場から大学病院行 中央3丁目 下車

※ 最寄り駅・バス停からの案内が必要な方は下記に連絡下さい。

メジカラサロンは、眼の弱ってきた方・サポーターの交流会です。

交流会の概要は、

①午前の部:千葉県防災士会との共同企画

目の不自由な方を手助けしてみよう!

視覚障害者の誘導の仕方の研修と研究—特に防災の観点から

模擬コースを体験、ガイドブック配布、参加証の発行をじっししました。。

参加者:17人(参加証発行:10人)

講師:奥山 

視覚障害者2、ガイド2、サポーター8、スタッフ4:16人

②午後の部:PCやスマホ・タブレットをロービジョン用で体験する—触って試して

手のひらヨガで心身ともにリフレッシュ 紅茶の香りを楽しみながら茶話会

困っていること、相談しにくいことも個別相談。サポートの方も一緒に体験

ミニ講座共同企画:手のひらヨガ                  

参加者:17人

養生健身法天地の会:依田いずみさん

講師:米井さん、岡根さん  

視覚障害者2、ガイド2、サポーター3、スタッフ7:14人                                                     

実施内容

午前の部

オリエンテーション:10:00~10:30

・体験会の開催趣旨、参加者の自己紹介と参加動機

活動室のおおむね2/3を体験ゾーン、窓側にテキストの体験関連ページを拡大して張り出し説明。ガイド役の山本さんと奥山にて要点を実演、参加者がまずガイド役となって視覚障害者の参加者をガイド体験する。

声掛けコミュニケーション、白い杖の使い方と役割、基本姿勢と原則、狭いところ、段差、溝をまたぐ、曲がる、テーブルのある座席につく、など。

-★-写真

中締め:11:00 参加証配布

相互誘導体験:11:10~11:30 マスクで目隠しして体験

参加の感想

・どのように声を掛けたらよいか、誘導の基本が体験できてよかった。

・オリパラ向けに、さらに先も広めていきたい。

・街中ボランティアの座学とイベント体験ではできなかった体験ができてよかった。

・シニア大学での体験と併せてよかった。

・自治会長をしており、防災の勉強会などを行ってきたが、どのような案内や準備をしたらよいか?今後も情報交換したい。

・視覚障害者としても、このように多くの方が熱心に参加してもらい、自分も一緒に相互の体験ができてよかった。

・昨年も体験会に参加してお手伝いしたが、交流できるきかいがとても大切で、楽しい。

・視覚障害者としても改めて見直すところがあった。

・ガイドとしても思い当たるところや改めて基本にに立ち返って気づきの点があった。

午前の部の終了とお昼の弁当買い物を早速手助けしてもらうことをおねがいする。午前のお話し以外の、エレベータ、扉、自動ドアなどの「安全確保をして通す」ことを伝え、解散。