日時:2021年3月27日(土曜日)13時から15時
場所:Zoomによるオンライン会場とリアル会場のハイブリッド開催
※リアル会場:〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央3丁目9番13号 Y・Sビル 5階
参加者:18名(リアル8名、オンライン10名)/うち、視覚障がい者8名
①挨拶・参加者紹介
(13時14分 から13時20分)
※会場準備のため、開始が若干遅れた。
・参加のお礼(奥山)
・外出自粛延長解除と増加傾向の中での対応とハイブリット開催
◆自己紹介(スタッフを含む)
・参加者声出し確認:ホストから(山本さん)
◆講習概要
・iPhone・スマホの防災関連情報まとめ
・防災についての千葉市などへの提言案:山本さん
②iPhone・スマホの防災に役立つ機能・防災関連情報源(米井さん)
(13時20分 から14時)
・Sullivan+やSeeing AIなど、助けになるアプリを避難所で使えるよう、普段から使い込んでおく。
・格安料金プランが発表されているが、いろいろな制約がありユーザーは楽じゃない。
・メジカラの集まりみたいな場で、個人情報などにも同意の上踏み込んで、快適に使用できる環境を整えられるよう支援できれば良いと思う。
◆質問・感想
*感想
・Sullivan+を使用してきぼーるの案内板を読んでみたところ、無料で使えるアプリのわりにはしっかり読んだ。全く読めなかったところから情報を得られた。
(※米井注:pdfの読み上げはできるが画像の読み上げは難しい。また、各種読み上げソフトはパケットを消費するので注意)
*質問
・神戸震災後、個人的にはツールも大事だが人とどう協力していくかの方が大事ではないかと思っている。どう考えているか(非常時、通信環境や電力がぶっ飛ぶと便利なツールも使えないため)。
⇒もちろんマンパワーが一番大事だが、自分でできるツールを少しでも持っておくことは有用だと考える。
・公共交通機関で「しゃべらないで」という張り紙を見るが、目の不自由な方への「声掛け」もためらわせるおそれがあり、いかがなものかと思う。電車通勤をしている当事者に質問だが、公共交通機関内での声掛けはどのように変わったか。
⇒声はかけられるが、ちょっと遠くから声をかけられている気がする。肩を叩いて合図をし、話すときは遠ざかる、という感じ。個人的にはマスクをしていれば不必要に距離をとって話す必要はないと思っている。
・目の不自由な方がどこにいるかわかるのだろうか。
⇒高齢者は民生委員が把握しているが、障がい者の情報は不明。古い町ならだれがどこにいるか大体把握されているが、新しい町だとどうだろうか。
③お役立ち情報の紹介(岡根さん)
(14時から14時32分)
・知人より「モバイルバッテリーを買ったが、電池の状態がよくわからない」といわれた。確かにスライド式のスイッチならともかく、押す感触だけではスイッチが入っているのか入っていないのかわからないものもある。
⇒そこで役立つのがSullivan+やSeeing AI、Envision AIの色識別機能。LEDの位置にカメラを合わせて読み上げ。LEDライトが点灯していたら「緑」「青」などライトの色を読み上げてくれる。消灯していたら「黒」など本体の色を読み上げる。
・以上のことから、「スイッチのON/OFFが把握しやすいもの」「へこみやツメなど、スイッチの位置やLEDライトの位置が触って確認できるもの」「残量がランプの色でわかるもの」が目の不自由な人でも使いやすいモバイルバッテリーかもしれない。家電量販店など見本品が置いているお店で店員さんに尋ね、実物を触って確認してから買うとよい。
◆質問・感想
*感想
・充電式といえども寿命は永久ではない。メンテナンスは重要だと思う。いざというとき使えるよう、月1度ほどメンテナンスを兼ねて使うとよいのでは。
・様々なモバイルバッテリーがあるため、買ったモバイルバッテリーの取扱説明書はよく読んでおいた方がいいと思う。
*質問
・形状以外ではどのようなモバイルバッテリーがよいか。
⇒日本のメーカーが販売しているもの、PSEマークがついているもの。スマホエンジンを作っている会社(クアルコム社)が提唱している急速充電規格「クイックチャージ」(QC3.0など)が記載しているものははずれが少ない。
安価な中国製も出回っているが、PSEマークがついておらず安全性に疑問がある。そのような製品は発火する懸念もあるので、安価すぎるものは警戒する。
・モバイルバッテリーの使い分けは。
⇒1,2回程度の充電に適したものから3日くらいもつ大容量のものまでさまざま。容量が多ければ多いほど大きく重くなるので、コンパクトなものは日常使い、大容量のものは自宅に置いて非常時の充電に使うのがよい。
・どのようなときに持ち歩けばよいか。
⇒電車やバスで移動するときなど、帰宅難民になることが想定されるときは持ち歩いた方がいい。
・電池の残量をLEDライトが点灯している数で示すタイプがある。点灯しているLEDの数は読み上げアプリで読み上げてくれるか。
⇒読み上げアプリでは点灯しているLEDの数は読み上げてくれない。非常時はBe my eyesを使用して被災地以外の人に訊くといった手段が考えられる。
④休憩/ワンポイント個別相談コーナー(リアル会場:田村さん)
(14時32分 から14時40分)
・キーボードの習得練習。上下の段に触り、メモ帳アプリを使用して入力練習を行った。機会があればPCのキーボードに触ってみるとよい。
⑤フリートーク
(14時40分 から15時04分)
PCについての話題があがった。
・どうしてWindows内蔵の読み上げシステム「ナレーター」を使用しないのか。
⇒ナレーターは英語を基準として作られており、日本語の「変換機能」にうまく対応していない。そのため、ナレーターではなくNVDA日本語版など他の読み上げシステムを使用する人が多い。
・ナレーターは見えているときと同じ操作性を保証している。「日本語変換ができない」という理由だけで使えないのは勿体ない。Microsoftに対してもっと積極的に改善を求めるべきでは。晴眼者と同様の操作ができるようになれば、目が不自由でもITヘルプデスクなどの職務につくことができ、職域が広がる。
⇒日本語読み上げに対応していない、海外ではBe my eyesを使用したヘルプをサポートしているのに日本ではそのようなヘルプが用意されていない、といったMicrosoftの現状は決して好ましいとは言えない。
それでもXPや7まではナレーターに日本語音声すらなかったことを考えると、箱から出して使えるようになったことは進歩。EdgeがChromeと同じシステムを使って動いているように、NVDAのシステムをMicrosoftが取り込んでくれれば改善されるかも。
・現在Windows8.1を使っているが、10にした方がよいか。
⇒サポートが切れるので10にした方がよい。無料アップグレードもできるが、手順やスペックを確認しなければならないため、PCに詳しい人や専門家のサポートを受けながら行うのが確実。
⑥中締め
(15時04分 から15時11分)
◆次回の案内
4月24日(土曜日)
新機種・新料金体系・アプリについて
※当面Zoomによるオンライン会場とリアル会場のハイブリッド開催を想定しております。
5月は5月22日(土曜日)に開催する予定です。
※一般参加者はここで退出
*幹事会
(15時11分 から15時30分)
◆課題・連絡
・会場音声が不明瞭なので、パソコンから離れていても声が聞こえるよう、全指向マイクを導入してはいかがだろうか(安価なものもあるので)。
・次回以降のリアル開催場所について(当面Y・Sビルで行う予定)。
・その他運営に関わる連絡。
主催者・事務局から
・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。
以上