第22回 メジカラサロン報告

日時:2021年1月23日(土曜日)13時から15時

場所:Zoomによるオンライン開催

参加者:18名/うち、視覚障がい者8名

メジカラサロンはこのたび千葉県アイパートナー協会とコラボさせて頂き、この連続講座を開催しています。iPhoneの便利な機能を、スマホやiPhoneを持っていない人でも、また初心者も、実際に触れて体験し練習できる場です。なお、本講座は「ヤマト福祉財団」の助成を受けて開催されています。

①挨拶
(13時04分 から13時15分)

・参加のお礼(奥山)

◆自己紹介(スタッフを含む)

・参加者声出し確認

◆講習概要

・今日はZoomにて最新の機能を紹介する。

・最新のアプリ紹介

・個人の課題をブレイクルームにてQA

・14時15分くらいからストレッチ

・10分懇談と次回の予告等

②iPhone、アプリ講座(米井さん)
(13時16分 から13時37分)

①携帯・スマホの最新事情

・総務省が値下げ命令を出してから、携帯各社が争って値下げしている。
まず楽天が月額2,980円のプランを打ち出して価格破壊を起こした。それに追従するように大手3社も値下げ。すると楽天は勝つために1年間無料にし始めて……と、どれが自分にとって適切なのかわからない。

・料金がなるべく安くなるよう、無駄にならないか研究しよう。2月3月の間にも変わってくるかもしれないため、身近にいる携帯事情に精通していそうな人を捕まえて訊いてみるのもよい。

・PCを利用する頻度が少なく、すべてスマホで補えるなら、月額5,000円もする光回線は不要かもしれない。合理的に考えていくべし。

②アプリ「Sullivan+(サリバンプラス)

・今視覚障がい者の間で何となく話題になっている、目の代わりになるアプリ。文字の読み上げ、状況説明、色識別など他社アプリとそれほど変わらないが、他社アプリに比べ読み上げミスが少ないのが利点。

・使用動画再生の代わりに実演を行う。イメージ描写は「スクリーンショットのようなもの」という形で読み上げてくれる。PCが黙ったとき、電子機器がエラーを発したときに便利かもしれない。

・部屋中をぐるっと回ってサリバンプラスで読み上げれば、ヘルパーに頼らず状況認識できる。人の手を借りずにパッケージを読むこともできる。iPhoneが生活必需品に。

・将来的には星を撮影して星座を読み上げてくれるかもしれない?

※編集者注:サロン後サリバンプラスで遊んだ結果を共有しておきます。「ぬいぐるみの上に座っている茶色のテディベアのようです」とイメージ描写をしていますが、答えは「カーペットの上に置いた2つの猫のぬいぐるみ」です。私には見えないテディベアがサリバン先生には見えるそうです。

③個別相談コーナー(米井さん、岡根さん、田村さん)
(13時37分 から14時22分)

・iPhoneやアプリのことなど。必要に応じてブレイクルームにて個別対応。

◆質問

・サリバンプラスとEnvision AI、Seeing AIの比較。

⇒サリバンプラスとEnvision AIは微妙なところ。
Seeing AIはメニュー表示のON/OFF切り替えしかないが、サリバンプラスはよく使う機能を上に置くなどメニューの並び替えができる。

(細かな機能比較は次回以降の課題?)

・Zoomのデータ量はどれくらいか。

⇒映像があると2時間で約1.4GB、映像がないと2時間で約0.7GB(通信環境や会議人数による)。
Skypeはもう少し軽い。比較的古くからあるサービスなので軽くできているのかもしれない。

・iPhoneは手で持っているとふらふらするため、電子拡大鏡も手放せない。何かいい方法はないか。

⇒市販の台やスマホ用三脚を使う。スマホ用三脚は百均にて600円程度で購入できる。しかし百均で売っている100円の三脚は粗悪なのでおすすめできない。
また、「明るく大きく」アプリは静止ボタンがあり、自分が読みたいところで止めて使えるのでぶれない。

④ブレイクタイム(与田さん)
(14時22分 から14時43分)

・ストレッチ

※1時間に1回程度、下記のような呼吸とストレッチを行うとよい

①膝裏から腰のストレッチ

1.左膝に左手を置く。このときつま先を立てる。

2.ゆっくり左手に重心をかけながら10秒かけて前傾する。このとき、肘と背中は曲げず、首はまっすぐ。

3.同じ動作を、手足を替えて行う。

4.1.から3.の動作を2セット行う。

②腰回し

1.楕円を意識しながら右、後ろ、左、前の順に回す。これを9回行う。

2.同様に左、後ろ、右、前の順に回す。これを9回行う。

※目が回らないように頭はなるべく動かさない。

③肩回し

1.指先を「狐の形」(塩をつまむような形)にくっつける。

2.くっつけた指先を右肩付け根、袖ぐりと縫い目の真ん中につける。

3.後ろから前に肘を9回回す。

4.前から後ろに肘を9回回す。

5.同じ動作を反対側でも行う。

④呼吸

1.舌を軟口蓋に軽くつけて息を吸う。

2.舌を離して口を横に開き、細く長くゆっくり均等に息を吐く。

⑤中締め
(14時45分 から14時47分)

◆次回の案内

日時:2021年2月13日(土曜日)

場所:Zoomによるオンライン開催(緊急事態延長の懸念)

内容:講義やアプリ紹介を1時間行う。その後は、ミニコンサートライブ。
必要に応じて個別対応。

◆連続講座第6回目以降のスケジュール

予約をお願いします。

第6回:2月27日(土曜日)防災特集。視覚障がい者の避難

第7回:3月13日(土曜日)

第8回:3月27日(土曜日)

※当面Zoomによる開催を想定しております。3月以降の開催は未定です。

◆感想

・サリバンプラスを入れてみて、どういう良さがあるかいつか聞いてみたい。

・サリバンプラスは知っていたが同じようなアプリがいっぱいある。ダウンロードして遊んでみたい。

・サリバンプラスなど、普段使わないアプリをたくさん知れた。行政や携帯電話販売の人も知ってると知らないのでは大違いではないだろうか。

・サロン中にBe My Eyesがかかってきた。何かに困っている人の手助けができるのはよかったし、ついでにメジカラの宣伝もできた。

・ヘルパーさんが進歩してくださった。

・手助けをしながら参加した方も、今度はガイドさんがいなくてもZoomの入出ができるようになればよりよいと思う。また、Zoomの名前を設定できるとなおよい。

*幹事会
(15時5分 から)

◆課題

・画像共有関係のテストを後日行う。

・投げ銭サイト導入に関しては信頼性の検証が不十分。PeatixやPayPayの案も出たが、取り急ぎ次回は参加者に宛先を後日メールで送付し郵便為替?

主催者・事務局から

・サリバンプラスと類似アプリのSeeing AI、有料アプリのEnvision AI、また、一部機能に特化した別のアプリ、など類似アプリの比較を行い、お役立ち情報ステーションの紹介を充実させていく。

・防災に関する誘導避難所の設営運営に役立つスマホやiPhoneの機能、アプリなどの情報収集を積極的に行っていく(行政や政治の上で、何に気をつけたらいいか、どうすれば利便を高められるか、などの認識や議論がほとんどされていません。私たちの中で、可能な情報を収集整理してみよう!)。

・本日も、基本はメールを受け取れること、メールのリンクの情報などからZoomに入れること。iPhoneなどの場合は、アプリをダウンロードするところまで行ってくれるが、そこでいくつかのダウンロードの手続きを手助けしてくれる人がそばに必要だということが確認された! どうしても必要な人には、実際の手助けをすることも考えていく。

・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。

以上