日時:2020年7月25日㈯ 13時から15時30分
場所:千葉市社会福祉協議会 中央区事務所・中央区ボランティアセンター 活動室1
参加者:13名(うち1名はZOOMにてリモート参加)
①スマホ講座(井上さん)
◆スマホとは
・ガラケー
折り畳みの携帯電話。
・スマホ
画面がつるつるのやつ。
iPhone:Apple製のスマホ
Android:iPhone以外のスマホ
・タブレット
スマホのサイズが大きいもの。通話ができない以外はほぼスマホと同じ機能を持つ。
(作成者注:少数ながら通話できるタブレットも存在します)
画面が大きいため弱視のかたは見やすくて便利。
iPad:Apple製のタブレット
※スマホの頭脳を持ちながらボタンを持つ「ガラホ」もある。
◆視覚障碍者がスマホを使うとすれば……
iPhoneがおすすめ。
⇒・視覚障碍者の8~9割がiPhoneを使用しており、教えてくれる人がいっぱいいるため。
・8年間、iPhoneは「障害の有無にかかわらず誰でも使えるように」進化してきたため。Voice Overでセットアップから何まで全部できる。
(その点に関してはAndroidはまだ弱い。セットアップに必ず晴眼者が必要)
★モノにできれば第3の目になる機械。頑張る範囲で使いこなそう!
②PC講座(岡根さん)
◆PCの種類
Windows:Microsoft製のPC。
Mac:Apple製のPC。
◆視覚障碍者がPCを使うとすれば……
Windows(AppleはPCのアクセシビリティに関しては弱い)
最新のWindows10は初めからしゃべる機能がついており(ナレーター)、セットアップからしゃべってくれる。
◆スクリーンリーダー
画面に出ている内容を読むソフト。全く見えなくてもPCを使用することができる。
・ナレーター(無償)
Windows10 標準装備。
・JAWS(Job Access With Speech)(有償)
業務用。いろいろなソフトに対応しているため使い勝手が良いが、15万円する。
・PC-Talker(有償)
日本シェアトップ。ワープロの時代から存在している歴史の長いスクリーンリーダー。点字ディスプレイ用もある。
・NVDA(無償)
オーストラリアのNPO団体(全盲当事者)が作成。世界50か国以上の国で使用されている。
◆NVDAでできること
・漢字読み上げ機能
漢字変換の際に「森林の森」という風に読み上げてくれる(ナレーターにはない機能)
・Webページの読み上げ
対応ブラウザなら「ページを読み込んでいます」などもガイドする。
・Word、Excel、Power Pointの読み上げ
目が見えなくても事務仕事ができる!
③iPhoneで使えるアプリ紹介(井上さん)
◆Seeing AI(無償)
https://apps.apple.com/jp/app/seeing-ai/id999062298
かざすだけで読み上げる(かつてはシャッター切って命令出す仕様だった)。
顔認識機能も付いており、あらかじめ登録しておいた人が近づくと「××さんが来ました!」とお知らせしてくれる(ただ動画撮影なので電池減る)
◆Envision(有償)
https://apps.apple.com/jp/app/envision-ai/id1268632314
Seeing AIよりちょっといい。
成分名まで読み上げてくれる(Seeing AIは種類程度)。
◆Be My Eyes(無償)
https://apps.apple.com/us/app/be-my-eyes-helping-blind-see/id905177575
「エアコンの設定状態を教えて」など電話をかけて一時的なボランティアを依頼するアプリ。ボランティアする側もされる側も匿名。
◆OCR(無償)
写真を撮って読みあげるアプリ。視覚障碍者が皆使っている、信頼度の高いアプリ。
◆忘れ物防止タグ
(タグ(2,000円くらい。全国の電器屋で購入可能)+専用アプリを使用)
自分の40mくらいにあるものを、専用アプリを使って呼び出せる。
追跡はできないが、最後に呼び出した場所を記録するため、なくしたときの手掛かりになる。