第18回 メジカラサロン報告


日時:2020年11月28日(土曜日)13時から15時15分
場所:〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央3丁目9番13号 Y・Sビル 5階
参加者:23人(うち視覚障がい者:9人)
※内訳
リアル参加者:17人(うち視覚障がい者:7人)
Zoom参加者:6人(うち視覚障がい者:2人)
司会進行:山本俊子さん(メジカラネット幹事、NPO法人まちづくりちば代表理事)
メジカラサロンはこのたび千葉県アイパートナー協会とコラボさせていただき、スマホ、iPhoneを持っていない人や初心者がiPhoneの便利な機能を触って体験、設定や使い方を練習する場として、連続講座を開催することとなりました。なお、本講座は「ヤマト福祉財団」の助成を受けて開催されています。

①挨拶
(13時5分 から13時37分)
・コロナ対応のお願い、記録用の動画、写真撮影のお願い、会の進め方とお願い
・参加のお礼(奥山)
◆メジカラネット紹介
・動画 4分(再生時にトラブル多発した)

◆千葉県アイパートナー協会紹介
・千葉県アイパートナー協会 会長 伊藤和男様
※お話概要
・これからの社会は障がい者や高齢者が要望していくだけではなく。
・住みやすい社会を目指すべく「ユニバーサル社会推進法」が制定されたが、認知度は低い。
千葉県アイパートナー協会はユニバーサル社会を推進する団体。「障がい者も勉強しなければ」とのことでヤマト福祉財団の助成を申請した。目的は、iPhone研修)。ぜひiPhoneを使って生活をよくしていこう。というもの。
・今後メジカラネットとも協力しながら社会の様々な立場にある人の暮らしを向上したい。
◆自己紹介(スタッフを含む)
◆講習概要

②ミニ講座
(13時37分 から14時20分)
◆携帯・スマホの最新事情(米井さん)
①iPhoneについて
・一番のおすすめはiPhoneSE2。安い。ホームボタンがある。軽い。7や8を安く買うよりはSE2をおすすめする。
・その次にiPhone12 mini。SE2に比べ3万円ほど高いが、それだけの実力がある。
・iPhone12 Proは10万円越えするため高価だが、特別なスキャナ(編集者注:「LiDAR(ライダー)」)がついており、見えなくても自力でソーシャルディスタンスを取ることができる(人との距離が変わると音が変わる)。
レジや電車の待機列に距離をとって並びやすい、空席を見つけやすいなど、歩行補助具として便利に使えるようになると期待。
※実演を流す予定であったが、うまくいかなかったため実演は次回以降。
②スマホの最新事情
・ドコモの障がい者割引「ハーティ割」が12月より変更になった。
このように料金プランは変わることがあるので、いくら払っているのか、もっと安くなるプランに乗り換えられるのかは151に問い合わせ、チェックしておくこと。
・ドコモ系の格安SIM「日本通信」が「合理的かけほプラン」を提供している。安い上にドコモ回線を利用しているので通信も安定している。格安SIMに移行するのも手。
③楽天モバイルについて(Android)
・楽天モバイル圏外だとauエリアになる。
・Talkbackが使えるが、iPhoneと同じ感覚でいると手間取る。インターネットで操作方法を一読する覚悟がないとだいぶ苦労する。
◆質問タイム
Q:読み上げアプリなど、iPhoneを使いこなすには。
A:文字入力や電話が大変。とにかく慣れ、練習が必要。
電話帳を整理するとSiriが便利になるため、支援者は文字入力の練習のみならず、利用者の電話帳整理もサポートするのが望ましい。
Q:現状Siriで何ができるか。
A:電話帳に登録してある人への連絡、天気やニュースの読み上げ、 予定登録、Web検索など、文字を使ってできることは大体できる。設定すればアプリ登録もできる。
Q:Siri以外に便利なアプリはあるか。
A:その人がiPhoneで何をしたいかによる。無用なものを入れても仕方ない。
ただ、Seeing AIは登録した人が接近したときに通知してくれたり、色や明るさ、情景の説明をしてくれたりなど、目の代わりになる機能がたくさんあるため便利。
このようなアプリの紹介はメジカラのWebサイトに「お役立ち情報」として掲載しているため、そちらを参照のこと。

③休憩
(14時20分 から14時36分)
◆「脇の下もみもみルンルンストレッチ」(与田さん)
・肩こりは脇から来る。脇の下をほぐすことで血流がよくなる。
・両腕を上げて耳につくか確認。また、両腕を上げたとき肘が伸びていなければ、肩が固くなっている。
・具体的なやり方
① 左の手のひらを上にして机の上に置く。
② 右手で左手首をつかむ。このとき、親指を上にし、残りの4本指は手の下を支えるように。
③ ②の状態で5秒押さえる。
④ ②より少し上を5秒押さえる。少しずつ位置を上にずらしながら、この動作を肘の上まで繰り返す。
⑤ 肘の上まで来たら、肘から二の腕までをもみほぐす。このとき、肘は伸ばす。
⑥ 指4本で胸のすぐ横、脇の中心、肩甲骨のすぐ横を押さえる(各5秒ずつ)。
この動作を、肩の付け根から少しずつ下にずらしながら3セット行う(=合計9か所押さえる)。
⑦ ①から⑥を右手に対しても行う。

◆各自トイレ休憩など
(この間に3名退席した)

④個別相談コーナー(米井さん、岡根さん、田村さん、奥山)
(14時40分 から15時10分)
・場所とスタッフの配置:コロナ対応+隣接で、触ってみる
・iPhoneの入力方法など課題を練習。
購入した外付けキーボードの設定と触感シール貼りと練習
Seeing AIの設定と使い方(初めてのひと)
Siriにお願いして、公共交通機関を使った乗換案内の体験
比較対象は、Yahoo!乗換案内(PC使いこなせる人)

◆感想
・使いたかったことができた、嬉しい。
・一人では無理、ヘルパーさんに見てもらいながら練習したい。
・画面の場所を頭の中で理解できていないので練習したい。
・講義や研修の様子はオンラインでもよく伝わってきて、皆さんがとても明るくできることを支援したい。
・是非他の人にも広めたい。

⑤中締め
(15時10分 から15時15分)
◆次回の案内
日時:12月19日(土曜日)
場所:千葉市生涯学習センター
内容:Zoom指導(※千葉県視覚障害者協会ITサロンとして行います)

◆連続講座第2回目以降のスケジュール
予約をお願いします。
第2回:12月26日(土曜日)
第3回:2021年1月9日(土曜日)
第4回:1月23日(土曜日)
第5回:2月13日(土曜日)
第6回:2月27日(土曜日)
第7回:3月13日(土曜日)
第8回:3月27日(土曜日)
※時間、場所は第1回と同じです。

*幹事会(15時15分から16時13分)
◆議題
・事前テストの重要性
共有資料を表示するのにもたつく場面が多々見られた。事前に資料をそろえ、開催までにリハーサルを行うことも必要。
・機材の問題。現状のプロジェクターが見づらい。大きめのテレビは運搬が大変。どうするか検討中。
・新規参加者を本格的にMLなどで募集
・晴眼者のサポーターの体験参加、Zoom参加募集
・(編集者記:会場固定カメラは見やすかったので今後も続けてください)

主催者・事務局から
幹事の皆様、講師の方、サポータの方、有難うございました。不慣れな手探り状態で時間も超えてしまいました。今後とも宜しくお願いします。
以上