第24回 メジカラサロン報告

日時:2021年2月27日(土曜日)13時から15時

場所:Zoomによるオンライン会場とリアル会場のハイブリッド開催

※リアル会場:〒260-0013 千葉県千葉市中央区中央3丁目9番13号 Y・Sビル 5階

参加者:13名(リアル7名、オンライン6名)/うち、視覚障がい者8名

メジカラサロンは千葉県アイパートナー協会とコラボさせて頂き、この連続講座を開催しています。iPhoneの便利な機能を、スマホやiPhoneを持っていない人でも、また初心者も、実際に触れて体験し練習できる場です。なお、本講座は「ヤマト福祉財団」の助成を受けて開催されています。

①挨拶
(13時04分 から13時10分)

・参加のお礼(奥山)

◆自己紹介(スタッフを含む)

・参加者声出し確認

◆講習概要

・iPhoneスマホの防災に役に立つ機能

・役に立つアプリ

・防災関連情報源

・個人の課題をブレイクルームにてQA

・ストレッチ

②iPhone・スマホの防災に役に立つ機能・防災関連情報源(米井さん)
(13時10分 から13時30分)

・災害時、いかに有効に携帯を使うか。

◆Yahoo!防災アプリ(無料)

・プッシュ通知で災害情報教えてくれる。住んでいる地域を登録しておくと、登録した地域の情報が出る。

・肌身離さず持っているものに入れられて安心。

※携帯料金に関しては各社乱立しているため、今は様子を見ておくのが無難。ちなみにahamo(ドコモ)やpovo(au)、LINEMO(ソフトバンク)など各社の格安プランは店頭でのサポートができないので、自力でセットアップできない方には向かない。

③アプリ使用報告
(13時30分 から13時35分)

Sullivan+

・部屋のドアを「木製のドア」と材質まで含めて認識する一方、暖簾を「シャワーカーテン」、玄関扉を「クローズアップドア」と読み上げることがある。一応「ドア」であることは認識できるので、出入り口を探すのには困らない。
ただし点字ブロックは認識してくれない。

・「ビデオ通話」機能は、LINEやSkypeと連動して通話ができる機能。親しい人限定のBe My Eyesとして使えるようだ。

④役に立つアプリ(岡根さん)
(13時35分 から14時)

◆NHKニュース防災(無料)

・Yahoo!防災アプリ同様、台風・大雨、大雪などのニュースを確認できる。

・右下にある「ライブ」をタップすると、NHKのテレビと連動して速報が聴ける(停止するときは画面の上3分の1付近をダブルタップする)。

◆質問

・一度使ったことがあるが、プッシュ通知がたくさん来る。どうすれば使い勝手がよくなるか。

⇒いらない通知は設定画面でOFFにできる

◆災害時、情報を得るには

・自宅は停電しているが、道を挟んだ向こう側は停電していない場合

⇒停電していないコンビニのWi-Fiを利用する。災害発生時は「00000JAPAN」という災害Wi-Fiを利用できる。平時は会員登録をすればコンビニWi-Fiが利用可能(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)。
マクドナルドやスターバックスなどでもWi-Fiを使用できる場合がある。近くの店舗でWi-Fiが使える店舗があるか、日ごろから情報収集をしておくこと。避難場所(中学校など)ではかろうじてコンセントを貸してくれるかどうか(Wi-Fi環境を気軽に使えるような街づくりをすべき?)。

・広い範囲で停電している場合

⇒電波が生きているなら自家発電機を使用して電源を確保。ガソリン以外にもソーラーパネルで充電するものもある。
(大手の携帯会社であれば移動基地局が設置される場合もあるが、)最終的には基地局がダウンしたら携帯電話もただの箱。ラジオなどアナログな手段も確保しておく。

非常時だけではなく、普段からどうするかがポイント。

⑤個別相談コーナー(米井さん、岡根さん、田村さん)
(14時04分 から14時25分)

・iPhoneやアプリのことなど。必要に応じてブレイクルームにて個別対応。個別対応を行った項目は以下のとおり。

・新しいメールの設定受信配信のテスト、メールからズームへの参加、キーボード入力の練習

・新しい携帯プラン、Wi-Fiについて

・Google音声入力のセットアップと使用方法

⑥ストレッチ(依田さん)
(14時38分 から14時57分)

◆「春の養生」特集

・普段でも使えてかつ避難した時など狭い場所でも使えるように新しく考案。

・春は自律神経のバランスを崩しやすい。腕を上げると流れがよくなる

・春は「肝」が盛んなとき。内またの経絡の流れをよくする。

1.腕を上げる

① 両指を組んで前へ構える。

② ①の状態のまま腕を上げる。このとき、掌が上を向くように。

③ 手首を返して手のひらを下に向ける。

④ ③の状態で8拍かけて右に腕を倒す。このとき、肘は伸ばす。

⑤ ③の状態に戻し、8拍かけて左に腕を倒す。

2.頭皮をとかす(下記を2セット)

① 指の第1、第2関節を曲げて指を丸める(「ガオーッ!」とやるときのポーズ)。

② 耳の上に①を当てる。このとき、爪の半分が頭皮に当たるように。

③ ②の状態のまま、首のあたりにあるくぼみ「風池」まで手櫛をするように手を動かす。

④ 風池をぐるぐると押す。

⑤ ②から④を頭の中心と生え際に行う。

3.内またを叩く

①足を少し開く。

② 内またから足首の「三陰交」に向かって叩く。

③ 三陰交を3回叩く。

④ 脚の外側を足首から膝の「三里」に向かって叩く。

⑤ 膝の「三里」を3回叩く。

⑥ さらに上を叩き、腎盂を3回叩く。
※腎盂を手のひらでこすって温めると、老化防止になる。

⑦中締め
(14時57分 から15時02分)

◆次回の案内

3月13日(土曜日)

3月27日(土曜日)

iPhoneの機能とアプリについてまとめ

※当面Zoomによる開催を想定しております。4月以降の開催は未定です。

◆感想

・ストレッチ体操がとてもよかった(多数から声が上がる)。

・今日は新しく参加したガイドヘルパーの方が手持ちのiPadからZoomに入り、防災情報アプリなどを早速入れていた。とても参考になった。

・個別相談にて、知りたかった情報がわかってよかった。

・今日は確実に入力の練習をしていくという覚悟ができた。頑張る(見ながら拍手が沸き起こった)。

・オールドメディアのラジオや電源確保についても真剣に普段から用意して各自活用することが重要(停電になったときに何もできなくてとても苦労した体験に基づく)。

・これからは個人のレベルでも蓄電が大事になってくると思った。そのようなキットも出ている!

*幹事会
(15時02分 から15時30分)

◆課題・連絡

・寄せられた情報を共有する。皆さんが試した機能を仕分けする。

・新規参加希望者2回目以降の参加者についての登録事項の違いや簡便化をどのように実現するか再検討する(参加不参加をもっと手軽に表明できる手段があれば)。

・その他事務連絡等

主催者・事務局から

・Wi-Fiが落ちなかった。

・音響についてのコントロールが経験によってかなり向上している。関係する皆様の努力に感謝。

・参加いただいた方あてにご支援カンパをお願いいたします。メールにてご案内しますのでよろしくお願いいたします。

・皆様のお知り合いの方等に招待メールを拡散してください。そのような中から新たな参加者やご関心を持っていただく方にZoomを含めた参加をお願いしたいと考えますので、よろしくお願いいたします。

・今日紹介されたアプリやその他のアプリについての紹介体験テスト等の情報は事務局宛にどんどんお送りください。次回までにできればいくつか試していただけると幸いです。次回も収集された情報を交換しあいたいと思います

・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。

第23回 メジカラサロン報告

日時:2021年2月13日(土曜日)13時から15時

場所:Zoomによるオンライン開催

参加者:17名/うち、視覚障がい者7名

メジカラサロンは千葉県アイパートナー協会とコラボさせて頂き、この連続講座を開催しています。iPhoneの便利な機能を、スマホやiPhoneを持っていない人でも、また初心者も、実際に触れて体験し練習できる場です。なお、本講座は「ヤマト福祉財団」の助成を受けて開催されています。

①ミニライブコンサート(山本俊子さん)
(13時05分 から13時48分)

・このステージはZoomでのステレオ配信を実験しています。

・バレンタインイブのシャンソンライブ。ちなみに「シャンソン」とはフランス語で「歌」のこと。広い意味では演歌もジャズも「シャンソン」である。狭義には100年くらい前にパリの酒場で歌われていた歌のこと。いわゆる「懐メロ」ではあるが、今も歌い継がれている。

・曲目は以下のとおり。

①パリの橋の下(パリを歌った歌は『パリの空の下』、『パリの屋根の下』とあるが、控えめに)

②すみれの花咲く頃(宝塚歌劇で有名。原曲は『リラの花咲く頃』)

③五月のパリが好き(ヨーロッパは5月から6月がいい季節。そんな素敵な季節を歌った歌)

④花の都・ちば(有吉純の演歌。山本さんのお気に入り)

⑤地中海
(ギリシャの戦禍を逃れ亡命の最中に生まれた詩人・ムスタキ作曲。高野圭吾の独特な訳詞が魅力)

⑥愛はあなたのよう(カンツォーネ)

⑦時は過ぎてゆく(ムスタキ作曲)

・奥山より感想と次回の展望。

・ミニライブコンサートを聴きに来た方向けにメジカラサロンの紹介を行い、サポーターの登録と寄付をお願いした。

※ライブ後、調整のため休憩(13時48分 から14時02分)。

②挨拶
(14時02分 から14時08分)

・参加のお礼(奥山)

・冒頭のコンサートについて。コロナで身動きできないときにリラックスできただろうか。

◆講習概要

・最新のアプリ紹介(Google翻訳)

・Sullivan+のレビュー

・何かあれば個人の課題をブレイクルームにてQA

・10分懇談と次回の予告等

③iPhone、アプリ講座(米井さん)
(14時08分 から14時20分)

◆Google翻訳について

・グローバルなやりとりをしていく際に便利。

・今回は英語のメールを翻訳する方法をデモ。

①メール本文をコピーする
※選択やコピーなどをVoice Over環境下で行うには別途設定が必要。設定方法はまた後日。

②Google翻訳に貼り付ける。

③「音声を聞く(スピーカーアイコン)」をタップし結果を読み上げる。

◆質問

・日本文を貼り付けて、日本語の読み上げとして使えるのではないか。

⇒日本文の読み上げとして使えなくはないが、Seeing AIなどと比べると精度は劣る。

※編集者注:Androidの音声読み上げを担う「Googleテキスト読み上げ」と同等の精度?

④自己紹介と参加者確認
(14時20分 から14時33分)

◆自己紹介(スタッフを含む)

・参加者声出し確認

⑤情報提供
(14時33分 から15時14分)

①アプリ「Sullivan+(サリバンプラス)」使用報告

1.イメージ描写をすると見えないはずのものを描写する(下図)。

「ぬいぐるみの上に座っている茶色のテディベアのようです」とイメージ描写をしているが、答えは「カーペットの上に置いた2つの猫のぬいぐるみ」。正確に描写しないのは困るが、Seeing AIの「人物の年齢サバ読み機能」同様ちょっとした「お遊び」と思えば楽しいのかもしれない。

2.カレンダーの文字認識をすると、読みたい部分を赤枠で囲ったうえでスムーズに読み上げる。

ただし、他のアプリと比べ優れているのかは不明。

3.Android(arrows)の顔認識がいまいち。

カメラそのものの性能はAndroidの方がよいこともあるが、アプリが画像情報を読み込むときの差か。

◆質問

・避難所などでは情景描写アプリは有効なのか。

⇒命に関わる問題なので頼りっぱなしにはできないが、何もないよりはまし。

・聴きやすさと性能は。

⇒iPhoneの場合、アルミボディよりステンレスボディの方が聴きやすい。イヤホンは試すしかない。

・iPhoneの機能について。

⇒ソーシャルディスタンス機能はセンサ付きのもののみ。

※OCR、Seeing AI、Envision AI、Sullivan+の機能比較をもう少し網羅的に行う。情報提供を求む。

②アプリ「UDトーク」

・しゃべった内容が文字になるアプリ。文字化した内容はVoice Overで読み上げられる。

・Zoomと連携するとZoom画面にテロップが出る。点字ディスプレイと連携させるともうろう者の情報保障に使える。

③アプリ「点字墨字変換」(Androidのみ)

・点字を読み取って墨字に変換したり、スワイプ入力で点字を入力したりできる、点字学習者向けアプリ。

・このアプリを開発したのは高校生。第64回日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞した。

・点字読み取り機能の強化や入力した点字の書き出しなど、さらなる発展に期待。

④日常生活上の情報保障技術

・デジタルサイネージの情報は視覚障がい者やもうろう者には取得できない。UDキャストのように、iPhoneでサイネージを写すとサイネージの情報がiPhoneで読み上げられるなどできないだろうか。

・Envision AIのメガネデバイス版、「Envision Glasses」が発表された。脇にコントローラーとカメラがあり、iPhoneに接続して解析する。ただし立体的ではないため、距離の測定はできない。

・盲導犬みたいなロボットが開発された。将来的には自動運転を目指している。
アシモのような人型ロボットが優しく誘導してくれる未来も来るのだろうか?

・現状何kgもある機材が1枚のチップになり、オフラインモードでも使用できるようになればもっと幅が広がるはず。

・施設などで設定済みのiPhoneやタブレットを備品として備えておき、簡単操作で使えるようにしておく。また、スタッフがサポートするツールとして使えるようにするのがよいのではないだろうか。

◆感想

・Google翻訳を使っているが、まだ人がサポートする必要がある。

・視覚障がい者をサポートするアプリは数多くある。いろいろ試してみたい。

・Google翻訳を今度教えてほしい。

⑥中締め
(15時14分 から15時18分)

◆次回の案内

2月27日(土曜日)

防災特集。視覚障がい者の避難や防災に役立つアプリ(Yahoo!防災情報、千葉市のLINEによる情報配信)

◆連続講座第7回目以降のスケジュール

予約をお願いします。

第7回:3月13日(土曜日)

第8回:3月27日(土曜日)

※当面Zoomによる開催を想定しております。3月以降の開催は未定です。

*幹事会
(15時18分 から)

◆課題・連絡

・寄せられた情報を共有する。皆さんが試した機能を仕分けする。

・次回は情報整理をするため、幹事は午前中に集合。

主催者・事務局から

・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。