第34回 メジカラサロン報告

日時:2022年7月30日(土曜日) 13時半から16時

場所:Zoomとリアル会場のハイブリッド開催

リアル会場::千葉市緑区あすみが丘プラザ(千葉市緑区あすみが丘7-2-4)

小学生向け「わが家のハザードマップを調べてみよう」の説明会を兼ねて開催〈千葉市緑区 地域づくり補助金対象事業〉

参加者:17名(リアル13名、オンライン4名)/うち、視覚障がい者5名

                       /うち、小学生2名(小6、小1)

〈会場の様子〉

①挨拶・参加者紹介
(13時55分)

・挨拶及び本日の予定

・各参加者を紹介

・メジカラネットの紹介

◆講習概要

・講義 ハザードマップをどう防災に活かすか(加納様)

・ワークショップ:実際のハザードマップを見て考える 

②講義 (講師:災害支援ネットワークちば(CVOAD)代表 加納基成様)
(14時00分 から14時25分)

講師:加納基成 様

(特非)ディープデモクラシー・センター副代表理事

災害支援ネットワークちば(CVOAD)代表

①災害について

・災害には地震や風水害などの「自然災害」と原発事故や火災などの「人為災害」の2つに分けられる。自然災害のうち、地震はいつどこで起こるか予測がつかないが、」風水害はある程度予測ができるもの。

・高度経済成長期は大きな災害もなかったが、近年は「阪神大震災」や「東日本大震災」といった大災害も起きている。

②ハザードマップについて

・ハザード:「危険」の意味。「ハザードの地図」で「ハザードマップ」

・ハザードマップを活用し、被害の出る箇所をあらかじめ把握しておく。西日本豪雨の際も被害を予測されていた場所が大体被災していた。

・場合によっては最寄りの避難所に向かう道が危ない場合もある。住居から避難所のルートは確認しておくこと。住んでいるところと勤務先は見ておくべし。

・全国を網羅したWebハザードマップは国土交通省作成の「重ねるマップ」と、NHKが全国の自治体のハザードマップ情報を集約して作成した「全国ハザードマップ」がある。なお、「重ねるマップ」の方が対象河川が少ない。

重ねるマップ(国土交通省):https://disaportal.gsi.go.jp/

全国ハザードマップ(NHK):https://w-hazardmap.nhk.or.jp/w-hazardmap/

・対応している箇所では昔の航空写真を見ることができ、街の様子がどのように変わっていったか見ることができる。

③ワークショップ:実際のハザードマップを見て考える
(14時25分 から14時46分)

①会場周辺の様子

・洪水などのリスクは比較的少ないようだが、土砂崩れや液状化のリスクが高い。

・あすみが丘に近い大木戸町や大椎町のあたりが川沿いで、洪水の危険がある。

(参加者からの情報)

・あすみが丘プラザ・体育館が4年前の豪雨で床上浸水したと聞いている

・豪雨時にあすみが丘の通りを雨水が川のように流れていた

☆住んでいるところのハザードマップと他の地域(海沿いなど)のハザードマップを比べて、違いを見てみるのもよい。また、Yahoo! 地図では白地図を表示印刷することができる。

②なぜハザードマップが必要なのか?

・1980年代までは気温は一定していたが、今は「極端に暑い」こともある。しかもその「最も暑い」記録は過去5年のもの。気温も海水温も上がっており、洪水や土砂崩れが発生しやすくなっている。
⇒今まで考えられないような進路で台風が来たり、「今年は1000年に1度、来年は500年に1度の大雨が来る」といった事態になったりしている。
防災を気にする人だけではなく、全員が自分のハザードマップを見ておく必要がある。

 ⇒小学6年の参加児童「大雨が最近多いような気はしている」

・洪水には、川の堤防が決壊するというものと、排水が追い付かない内水氾濫がある。マンホールから水が噴き出すようなケースもある。

 ⇒小学6年の参加児童「マンホールには、さまざまな種類やデザインがあるのは知っている」

③電気がなくなったら

2週間近い停電を経験した加納様の体験と、奥山の知る地域の実情を交えてのワークショップ。

※なお、台風15号の大規模停電を機に東電も対策を強化しているとのこと。

・住んでいるマンションは、地震で建物が無事でも道がバリバリになる可能性。

・ポータブル電源はあると便利。2~3万程度のものもあり、車に載せて充電することもできる機種も。

・情報遮断に対する備えをしておく。光ファイバのルーターに電気を通せばインターネットが使えるかも。

・集合住宅の場合は電気が来ないと水も来ないので注意。備えられるものは備えておく。

・加納様が聞いたケースとして、災害時にコンセント電源を15分ずつ交代で被災者に充電のため使用させた、という事例がある。

④質疑応答
(14時46分 から15時08分)

・冷蔵庫やクーラーが使えるような電源はあるか。
⇒100%元の暮らしは難しい。「冷蔵庫用の電源」ではなく「災害用の冷蔵庫」を用意しておくのがよい。
アウトドア用の冷蔵庫は加納様も災害支援時に持ち歩いている。
電気自動車を買うのも一つの手段なのかも。買い替え時の選択肢として検討するのはあり。

 ある電気自動車は、家庭用電源コンセントを何口か備えたものがある

⑤休憩
(15時08分 から15時21分)

10分間休憩。

⑥感想
(15時21分 から15時40分)

・町の水が来るところとか、災害が起きたときに地形や避難所を確認しておいた方がいいと思った。
⇒郷土博物館の絵地図。昔の「××村」とかの絵地図がある。図書館でも借りられる。

・古写真を見るのが好きで、昔の写真を見ながら自転車で巡るなどするのが好き。昔の道をたどってみたいと思った。
⇒ちなみにあすみが丘地区に旧来からある地名大椎町(おおじちょう)の名前の由来である「大きな椎の木」が大椎町のどこかにあったそう。

せんどう(スーパー)の上あたりに水源地を持つ谷筋が、創造の森のほうに向かってあり、さらに今の4車線の道路の反対側を通って村田川に注ぐような地形だったそうである(地元の方からお聞きした)。

緑区には「小食土(やさしど)」という難読地名もあるが、どのような由来だったか。わかったら教えてほしい。

・小6児童「いろいろな話が聞けて面白かった」

⑦次回案内
(15時40分 から16時00分)

◆次回の案内・今後の予定

①地元の方向けの説明会

7月31日(日曜日)

午前の部:10時から12時

午後の部:13時から15時

②8月20日(土曜日)

場所:イオンタウンおゆみ野(マックスバリュおゆみ野店1F入口脇 カフェダイン)

主催者・事務局から

・参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご支援ありがとうございます。

以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です